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2010年12月 4日 (土)

東京の地下

 電車通勤をするようになって一ヶ月。電車の中は暇なので手元にあったIPodで本を読んでいます。最近読んだのは、『東京の地下鉄99の謎』(名前が間違っているかもしれないけど、そんな本です。)地下鉄ファンの方なら読んだことがあるかも知れませんね。暇つぶしに読むには良いかも知れませんが、内容の酷いこと・・・。かつての水曜スペシャル取材班だってそんな推測しないでしょ?っていう感じです。

 私がおかしいな?と思う点は次のようなことです。

①作者の推測では、戦前に東京には銀座線以外の秘密の地下鉄が存在したそうな。→そんなアホな?丸の内線のように、工事だけ取り掛かって中断した例はあるでしょうけどね。走っていたとなると・・・、ないでしょ。あったとしても誰が使ったのさ?

②大江戸線のトンネルは戦前にあった施設等を結んだものだ?→我々土木屋さんをナメているのかい?大江戸線は、地中のかなり深い部分をシールド工法で掘り進んだ区間が大半のはず。仮に昔あったトンネルを拡幅するのにシールドマシンなんて使ったらどんなことになるか?古くからあるトンネルのほうにシールドマシンが傾いて、最悪の場合掘進不能。それに、防空壕のような空間に、何百トンもあるシールドマシンがヒョコッと顔を出したら、マシンが転落して掘進不能・・・。こんなの常識です。 実際に戦時中に作られた防空壕のような施設はきっとあったんでしょうね。その点については私は否定するつもりはありませんけど、『それをつなげてつくった地下鉄・・・』というのには賛同できません。また、手掘りだったとしても、当時の技術でそんな深いところを掘れるか疑問です。換気の問題もあるし。地下40~50mの空間までどこから人目につかず出入りできたのでしょうかね?

③新しい地下鉄は、必ず古い地下鉄の下を走る?→それは一般論であり、原則でしかありません。線形的に、どうしようもない場合には、下を走る地下鉄を補強してでもその上を通すのが、現在の土木技術です。(ただし途方もないお金がかかります。)

④京成は銀座線に乗り入れたかった?→作者さんは、京成電鉄の歴史を調べたことがあるのだろうか?京成の軌間は当初1435㎜ではなく、紆余曲折の後、都営浅草線・京浜急行と相互乗り入れをするために泣く泣く2度目の改軌を行って現在の1435㎜に落ち着いたのです。(かわいそうな私鉄です。)銀座線は当初から1435㎜。乗り入れる気があるのなら、銀座線に合わせて最初から1435㎜にするでしょ、普通は?

その他、揚げ足を取ったら切がないので止めておきます。

 この手の本を本気で読むのは、時間の無駄です。空想本として読むのなら問題ないかと思います。ただ、気になるのは、『いかにも事実』的な書き方がなされていながら、検証が一切なされていないという点。簡単に言うと、『言いっぱなし』状態なんです。言論の自由を否定するつもりはありませんが、この内容で出版にGOサインを出す出版社も問題でしょうね。『売れればいいや』という考えが見え見えです。日本の出版業界って、大丈夫なんだろうかなあ、と思った次第です。

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コメント

katsumi-kさま。
関東人の私にも東京の地下鉄はさっぱりわかりません。と言うより、地下鉄嫌いだったりします。だって、どこ走っているかわからないんだもん!地下鉄の車窓ってないし、季節感ゼロだし。何よりも、空気が臭いでしょ、地下鉄って。それに地下鉄に乗ると、サリン事件を思い出すのです。あの時、いつもどおりの時間に通学していたら、私は丸ノ内線の中で死んでいたはずです…、多分。
そうは言っても、便利な面も多いのでこれから好きになりたいと思います。

投稿: 管理局長 | 2010年12月 8日 (水) 08時07分

いろいろ想像するのは結構楽しいもんです(笑)

東京の地下鉄は関西人にはほんとに分かりません(^^;)
どこがどことつながっているのか?
どこがどこに乗り入れているのか?
さっぱりなので結局いつもJRで移動してました(笑)
最近全然上京してませんが…。

投稿: katsumi-k | 2010年12月 8日 (水) 01時14分

こんばんわ
ネタはネタと(苦笑
ワタシはあの手の本は某スポの記事(笑
をまとめたようなもんだと思ってます
でもなんというか
ああいうネタ考えて本出すだけで稼げるんでしょうから
ある意味著者の方がうらやましいです(苦笑

投稿: KEBO | 2010年12月 4日 (土) 23時48分

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