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2014年9月10日 (水)

法面について考える①

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 【法面:のりめん】とは、簡単に言うと【土でできた斜面】です。そこら中に存在するものなんですが、結構奥が深い世界なのです。特に法面の勾配については、Nゲージの世界でとんでもない誤解がまかり通っているようです。今回は小難しい話です。正直つまらないかも・・・。でもこれからレイアウトを作る人にはソコソコ参考になるかも知れません。

 まず、レイアウトを作る際に法面ってどんな時に作るでしょうか?恐らく大半は築堤の部分ではないかと思います。線路が築堤の上を走るということは、土を盛って高くしている部分ですね。これは【盛土:もりど】と呼びます。レイアウトで本当によく見かけます。コレとは逆に、地面を掘り込んで谷のようにした部分にできたものを【切土:きりど】と呼んでいます。レイアウトを作る場合、多くは基準としているベースボードより高い位置に線路があるため盛土が増えるわけです。切土と盛土では、法面の勾配も異なります。簡単に言うと盛土は緩やかにせねばならず、切土は急でもOK。なぜかといえば、盛土は崩れやすいから。所詮人間が盛った土です。何万年もそこにあった法面と比べたら、安定具合がまったく違います。だから盛土なんて、ちょっとしたことで崩れて当たり前です。少しでも崩れにくくするために勾配を緩くする必要があります。モノの本によれば、盛土における法面勾配は高さ:幅=1:1.5~1:2.0とのこと。簡単に言うと、1mの高低差をつけたければ、水平距離で1.5~2.0mは法裾までの距離が必要ということです。これが切土だと1:1.0程度(法勾配45度)でも許されることになります。
 
 レイアウトでよく見かける盛土法面の多くは法面勾配が45度よりも急なものばかりですね。でもよく考えてみてください。例えばスキー場で30度の斜面って絶壁みたいに見えませんか?中級~上級コースですよね。では30度が絶壁なら45度ってどうなるのでしょうか?恐らくよほどの上級者でない限り立ち入らないはずでは?そんな法面がレイアウトには非常に多く見られてしまうのです。なぜか?理由は簡単で【スペースがないから】がほとんどでしょう。コレ、レイアウトの中だけでなく、現実世界にも多く当てはまるのです。日本は狭い国ですから、少しでも【死に地】を減らしてスペースを有効利用したいと考えるのは当然なのです。

 では、どうしたら良いのか?これを考えるのが土木屋さんの仕事です。街でよく見かける風景を思い出してもらえるとわかりますが、崩れそうなところって必ず補強してますよね。例えばコンクリートで壁を作ったり、鉄筋棒を打ち込んでいたりとか。あれって何となくやっているわけではないのです。また、決して税金の無駄遣いでもないんです。危ないけど何とかしなきゃならないからやっているんです。

 そんなことを考えながら、少しでも現実に近づくようにレイアウト製作を進めていますが、当レイアウトにもついに法面が出現することとなりました。

Dsc03415

 上の写真のように、モデル施工区間のすぐ脇の築堤と内周線の間に法面が出現します。高低差は約60㎜。法面勾配は1:1.5としました。45度よりは勾配が緩いものの、想像以上に急斜面に感じます。上から下まで法面にしてしまうと、法幅が60×1.5=90㎜となり写真手前の内周線にかかってしまうので、水平距離が40㎜となるところで法面をカットしています。写真で示したように高さ33㎜の絶壁が出現しますが、ここはコンクリートの壁【擁壁:ようへき】を作る予定です。たかが33㎜の高さでま、実物換算すると4.95mの高さになり、結構な高さになるのです。コンクリートの壁を作るにしても、それなりに強度を備えたがっしりとしたものが必要になるということがお分かりいただけるかと思います。現場打ちのL型擁壁にしようかな、と思っています。基礎の部分と壁の部分がL型になっているのでそう呼ばれます。レイアウトではL型の基礎の部分は不要なので、壁の部分のみ再現することになります。が、これは後々の話。今の時点で問題になるのは発砲スチロールの間の隙間をどうするか?ということ。このまま紙粘土で埋めても良いのですが、おかしなことになってしまうのでやりません。上の写真では1個あたりの法面の長さを67㎜としています。これは実物換算で10mとなります。コンクリートにとって、この10mという距離は大変重要で、通常は10mを超える長さの構造物を作る場合には10m程度のところで必ず目地を入れます。10mを超えるとコンクリートにクラックが入ってしまうからです。最近では少なくなりましたが、寒い地方の道路はコンクリート舗装となっていました。必ず10m程度で切れ目が入っていて、走り心地が大変悪いものだったのはこのためなのです。さて、今回は現場打ちと呼ばれる擁壁を作りたいと考えています。だから、10m以上の長さにはできないというわけです。この目地となるところで通りが折れ曲がることは実物でもよくあることなので、多分自然な感じにすることができるのではないかと想像しています。

Dsc03417

 とりあえず、地形の造成を進めます。上の写真のように黒く塗った部分をカットします。施工時の唯一の注意点は、必ず両側を均等に切ること。よく考えるとわかりますが、片側だけカットしたとしても、断面形状が合わなくなってすり付かなくなります。


Dsc03419

 切った発砲スチロールを現地で貼り合せると上の写真のように綺麗に接合できました。これで、10m×3スパンのコンクリート擁壁の下地が完成です。続きは、またの機会に・・・。
 

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